【第1回】足首でなにがおきてるの?

阿相さんは整骨院の先生でもあり、そしてスケーターでもありますが、今回はその両方の視点からお話を伺えたらと思っています。「ねんざ」という言葉もスケーターらしく「グリッチョ」という表現で。
阿相
はい(笑)。
ではいきなりですが、グリッチョした足首って、中で何がおきてるんですか?
阿相
まず足首が腫(は)れているってことは、大なり小なり「靭帯(ジンタイ)」が切れてる状態と言えます。
そもそも「ジンタイ」って何のためにあるものなんですか?
阿相
ジンタイは関節の動きをある範囲で止めるようにするためのものです。
ストッパー的な感じなんですね。
阿相
そうです、そうです。足首の外側にあるジンタイはこの3つがあって、それぞれ前・後・横に曲がりすぎないように止めてくれてます。
なるほど〜。
阿相
なのでグリッチョしたときは、どのジンタイを痛めているかを知っておくといいですね。
ぼくも何度かグリッチョ経験がありまして、「やべ!痛てぇ~」なんて言ってても、ちょっと時間をおくと、「あれ?意外に大丈夫かも」なんて言いながら、スケート続行してしまうことがよくありました。そしたら次の朝に象の足みたくポンポンになってて。。ビックリしたことがあります。
阿相
ありますよね。自分も結構な数グリッチョしてきてるんですけど、まあスケートしてる時のテンションにもよると思うんですよね。なかなかイケイケでやってるときは痛みが半減してると思います。それにプラスして、グリッチョした度合いが低ければ多分いけちゃうと思うんですよ。
興奮状態に入ってるわけですね。
阿相
でもひねって「ちょっと痛いかな?」ってぐらいのときは、復帰も早いはずなので、その日はスケートをやめておいたほうがいいと思います。
でもやっちゃうのスケーターの性といいますか。。
阿相
スケーターだったらやりますよね。たしかにスケーター目線で言うと「いけんじゃねーの?」って言うと思いますが、やはり整骨院から見ると「ストップ」をかけます。結局は少なからずジンタイが切れた状態で動かし続けるので、さらに悪化するんですよね。で、出血量が増え、結果的に次の日に足が地に着けられないような状況になります。
でもその時点ではいけると思っちゃうんだもんなぁ。
阿相
ですよね。足首の中は目に見えないので意外とみんな平気でやっちゃうんです。
うん。
阿相
でも例えば腕をパックリ切るような怪我をしたとします。そのときに「くっついたかなぁ?」って傷口をパクパク開いたりしなくないですか?
怖くて絶対やらないです(笑)。
阿相
やらないですよね。でも中ではこれと同じことがおきてるんです。
ああ。なるほど。切り傷に例えるとわかりやすいですね。大丈夫だと思ってスケートしてると傷口はさらに広くなっちゃうんだ。くっつけないといけないのに。
阿相
だからうちの患者さんにでも「痛みの確認はやらなくていいからね、こっちで診るから」って言っています。
足首でおきていることがちょっと想像できました。

2016-04-19-TUE